第6回〜第10回 のお話


各タイトル

第 6回 うさぎ
第 7回 ねこにゃん
第 8回 性格は変わるもの?
第 9回 コートおじさん 再び・・・
第10回 ちょっと大人のお話


第6回 『うさぎ』 ・・・ 97/11/09



 実は、私 みるくは、某パソコン通信に入っておりまして、そこでは「うさぎ」という

 ハンドルネームを使っているのです。

 子供の頃は、髪の毛を ”うさぎさん結び” にしていたことはあるけど

 別にうさぎに似てるわけじゃなく、ただ単にうさぎさんが好きなだけ・・・なんですけど。

 今日は、その ”うさぎ” のお話です。 


 私が小学校の低学年の頃、父親がどこからか真っ白なうさぎさんをつがいでもらってきました。

 まだ子供のうさぎさんで、ふわふわしていて、とっても可愛かったのです。

 今でこそ、うさぎをペットとして飼う人も多いようですが、当時はまだ一般的ではなく、

 クラスメイトたちも珍しがって、わざわざ見に来たりしていました。

 私は、ちょっと得意な気分で、よく友達を引き連れて、うさぎさんの散歩に行っていました。

 もちろん、うさぎさんですから、首輪などするわけでもなく、(今はペットのグッズも豊富になり、

 うさぎさん用の胴輪などというものがありますが・・・)

 かといって、そのまま放してしまってはどこへ行ってしまうか分かりませんから、

 目的地(大抵の場合は小学校や、近くの空き地でした)までは抱っこして行って、

 向こうで放してあげるのでした。

 当時、家の近くには、まだ空き地が沢山あり、それこそ草なんかもたくさん生えていましたし、

 学校の裏庭や校舎の横のスペースにも、クローバーやひよこ草など、

 うさぎさんの好きなものがたくさんあったのです。

 それで、うさぎさんの食事を兼ねて、外へ連れ出していたのです。

 みんな、その話をすると 「逃げたりしないの?」 と不思議がるけれど、

 うさぎさんって、本気で脱走しようとか逃げ出そうと思ってない限り、普段は

 結構スローモーなんです。 ぴょこぴょこ・・・と2、3歩動いては停まり、また

 ちょこちょこっと動いては停まり・・・といった感じなので、まず逃げられてしまうことはありません。

 幸い、うちのうさぎさんは、本気で逃げ出そうなんて思ったりはしないみたいでしたし。


 やがて、真っ白な子うさぎが沢山生まれ、そのうちの数匹(数羽)は友達の家にもらわれて行きました。

 残りは、元々うちにうさぎさんをくれたお家に引き取られていきました。

 それでも、その子うさぎたちがある程度大きくなるまでは、うちで預かっていたのだけど、

 ホント、すっごいカワイイんです。

 真っ白で、ふわふわしてて、ちょこちょこしてて・・・。

 さすがに、それだけ大勢のうさぎさんを散歩に連れて行くというわけにもいかないので、

 庭に古い布団や毛布を敷いて、その上で日なたぼっこをさせたりしていましたっけ。

 今でも、時々そのことを思い出すんですよね。


 時々、いちごと一緒にペットショップに行くんだけど、その度にうさぎさんを眺めては、

 ”いいなー、欲しいなー” と思ってます。

 いちごは私と逢うまで、うさぎさんは噛まれそうで怖いって言ってたんですよ。

 おかしいでしょ? うさぎさんは噛んだりしないのにね!

 うちのうさぎさんはアイスクリームが大好きで、ペロペロ・・・って、小っちゃい舌でするんですよね。

 いつか、庭のあるお家に住むことが出来たら、またうさぎさんを飼いたいなーと思う、みるくなのでした。

  



第7回 『ねこにゃん』 ・・・ 97/11/16


 あなたは犬と猫、どっちが好きですか?

 大抵の人は、どっち派って分かれますよね。

 でも私は、ホントに、別にどっちって訳でもないんです。 

 ただ、私自身は犬よりは猫に好かれるタイプらしくて、よく野良猫(単なる迷い猫?)に、

 すりすりされるんですよね〜。

 いつも遠くの方から、ねこにゃんが私を見据えながら、スーッと寄ってきて

 足もとにすりすり、すりすり、まとわりつく・・・って感じ。

 それも、大抵すごい長い時間つきまとわれ、なかなか向こうへ行ってくれず

 ホント、困っちゃうんです。


 この間も、いちごと外で待ち合わせしてる時、茶色と黒の混ざったねこにゃんが

 じーっと私の方を見ながら寄ってきて、

 「にゃーにゃー」言いながら足のまわりを、すりすり するんです。 

 で、ちょっとなでなで、なんてしてやると今度は ”抱っこしろ〜”って手を伸ばしてきて・・・。

 だめだよ、って手を下ろさせるんだけど、どんどんエスカレートしてきてとうとう膝に乗っちゃった。

 その上、それでも飽き足らず、さらに上を目指してる。

 じっと私の顔を見上げて、顔にすりすりしたいんだか何だか、顔をくっつけようとねらってて・・・。

 ちょっと、あんまりしつこいんで困っちゃった。

 多分、最近まで誰かに飼われてたのか、それともただ単にお散歩途中の飼い猫さんなのか・・・

 とにかく、飼い主さんにいつもすごくかまってもらって、愛情一杯で、

 可愛がられてた(る)んだろうなぁ・・・って思っちゃいました。


 もう、随分前・・・6〜7年も前になるかなぁ。

 夜、ぶらぶらとお散歩してる時、近くの公園でグレーっぽい、すごいカワイイ子猫に逢ったの。

 やっぱり、私の方につーっと寄ってきて、「みゃーみゃー」言ってたけど

 じきに私の膝にちゃっかり乗って、そこですっかりくつろいで・・・。

 すっごい可愛くて、思わず ”飼いたいよォ!!”って思っちゃった。

 ワンちゃんもカワイイし好きだけど、にゃんこもカワイイよね〜♪


        


第8回 『性格は変わるもの?』 ・・・97/11/24


 よく、生まれ持った性格は、そう簡単に変わるものじゃないって言いますよね?

 みなさんは、どう思いますか?

 確かに、本質的なものはそうそう変わるものではないかも知れないですよね。

 でも、すごく性格が変わったって言われてる人、結構まわりにいませんか?

 実は、私自身、高校に入ってから、まるで別人のように性格が変わっていった一人なんです。


 子供の頃の私は、すごい積極的で、何でも自分が中心になって進めていかないと

 気が済まないような、目立ちたがり屋だったんですね。

 小学生の頃には、劇の主役に立候補したりするほどで、

 人前でしゃべったり、歌を歌ったりするのも全然平気だったんです。

 中学時代は、そこまでではないにしろ、やはり多少はそういう傾向が残っていたと思いますね。


 ところが、高校入学を期に、ガラッと変わっちゃったんです。

 とにかく目立たないようにと、人の前に出ることを一切しなくなり

 あくまで、その他大勢の中の一人でいようとして・・・。

 今にして思えば、色んな理由があって、私自身がそうなることを選んだのだけど、

 その当時、自分の中では、そんなに言うほど ”変わらなきゃ!” との切実な思いが

 あったわけでもないように思うのです。

 どちらかと言うと、無意識のうちに自分を抑え込んでいた、という感じでしょうか。


 そんなわけで、高校を卒業してみると、私は別人のように大人しくなっていたのです。

 人前でしゃべることが大の苦手になり、無理にしゃべろうとすると

 声がうわずって、ホントに見苦しいし聞き苦しい。

 いざ必要に迫られ、どうしてもしゃべらなきゃならないって時でも上手くしゃべれなく

 なってしまって、一度などは、まわりの人から泣きながらしゃべっていると

 誤解されたほどなのです。

 しゃべるだけでそんな風ですから、歌なんてとんでもなく、カラオケでさえも極端に

 避けるようになり・・・高校の僅か3年間で、私の昔の面影はどこかへ消えてしまったのでした。

 いえ、実際には3年ではなく、もっと短い期間でそうなっていったのでしょうけど・・・。


 だって、高校1年の終わりにクラスメイトに書いてもらったサイン帳からは

 すでに、中学時代のものとは全く違う、私の姿が見て取れたのですから。

 女らしくて、家庭的で、お嫁さんにしたい・・・なんて評価、

 小学校時代の私からは考えられません。

 だって、男勝りで気が強くて、男子とケンカしては泣かせてばかりいたのですよ!?


 性格って、一体 何なのでしょうね・・・???



第9回 『コートおじさん 再び・・・』 ・・・ 97/11/30


 実は先週、久しぶりに 『コートおじさん』 に遭った。

 それも初めて、ホントに 「コート」おじさんだったのだ。


 それが、ほんの数日前に地元のタウン誌で

 「コートおじさん」に遭ったという話を読んだばかりだったのに

 それとほとんど同じ恰好の「コートおじさん」に出会ってしまい

 正直、ちょっとびっくりした。


 その記事には・・・

 ”Tシャツにロングコート、そしてアソコの部分だけ丸く切り抜いた

 ジャージ” と書いてあったのだが、私が見かけたのも

 『黄色いシャツ(薄手のTシャツっぽい)に、ベージュのロングコート

 それにアソコだけ丸く切り取られた青のジャージ』 ・・・


 同じ人だったのか・・・

 それとも、その記事を読んで真似した人だったのか・・・

 はたまた、ただ単に同じ思考回路の持ち主だっただけなのか・・・・


 ・・・・あまりの偶然に、ちょっとオドロキの みるくなのでした。




第10回 『ちょっと大人のお話』 ・・・ 97/12/07


 今日は、ちょっと真面目な大人の話・・・です。

 少し前、TVでやってたんだけど、近年、人間の作り出した化学物質が

 自然界に影響を及ぼしていて、動物たちの生殖異変が起きているって話なんです。


 その化学物質って、もっと濃い濃度だと環境汚染だの、動物の死滅だのって

 問題も大きくなって目にも見えやすいんだけど、ごくごく薄い濃度だから

 自然には影響ないって、ずっと思われてたんですって。


 ところが、その、普通に調べたくらいじゃ検出されないくらいの微量の化学物質が

 動物たちの種の存続を脅かしているんです。


 TVで取り上げられていたのは、ほんの幾つかだったけど

 例を挙げると・・・

  ◎有機錫(すず)の影響で、何とかという巻き貝のメスに
   オスの生殖器が生えてくる

  ◎農薬のDDTが、フロリダのオスのワニの生殖器の成長を
   抑え、正常な生殖器の半分以下の大きさのオスの数が
   全体の半数以上になっている

  ◎羊毛を洗う界面活性剤から変化した成分が、イギリスの
   何とかという魚の性ホルモンに働きかけ、オスの数が
   減っている

 ・・・などなど。


 日本でも、まだ原因は特定されていないけど、多摩川の鯉の「オスのメス化」が

 進んでいて、全体の70パーセントがメスになっているとか。

 その上、僅かにいるオスも、精子をつくる能力が低下しているそう。


 ・・・というわけで、当然それは人間にも影響を与えていると考えられるわけで、

 デンマークの研究者によると、実際人間もこの50年で、

 男性の精子の数が半減しているんだとか。

 ここ数年、男性の性欲が減退しているとか、セックスレスだとか話題になっているけど、

 そういうのって、やっぱりそういう影響もあるのかなぁ・・・なんて、

 TVを見ていて思っちゃいました。


 実にゆゆしき問題ですよね・・・?