各タイトル
第26回 | 頭痛薬 |
第27回 | ソフトクリーム |
第28回 | テレフォン・オペレーター |
第29回 | ルスデン |
第30回 | 携帯電話とPHS |
以前、しばらく続けてたコーナー 『テレフォンレディのお仕事日記』 を 読んでた人は御存知だと思うけど、私の仕事はテレフォン・オペレーター です。 ある会社のお客様窓口のようなセンターの、電話応対の仕事が主でした。 ・・・「でした」 というのは、今は仕事の内容が少し変わって、私はあまり 電話を受けなくて良くなったからなのです。 一日の大半は、顧客情報の変更や色々な手続きの事務処理など コンピュータのオペレーション業務がメインになり、一日のうち数時間だけ 今まで通りの電話応対の仕事をするのです。 基本的には、テレフォン・オペレーターの仕事自体は全然キライではない のだけど、さすがにお客様窓口というだけあって、ろくでもない電話も多く ヘンな電話に当たった日など、一日ブルーになっちゃうこともあり 電話を受けなくて良くなった時は、とっても嬉しかったです♪ だから、私は今、一日平均たったの十数本しか電話を受けてないんです。 だけど、やっぱり、ヘンな電話には当たる・・・。 もちろん、それだけ回数は減ってるけど、一方的に怒鳴られたり 愚痴られたり、ねちねち言われたり・・・無理難題を吹っ掛けられたり 時には、訳の分かんない酔っぱらいやオタクからの電話に 何十分も振り回されたり・・・・。 原則的には、私たちオペレーターの方から電話を切ることは許されないので 相手が切ってくれるまで、延々付き合わなければならないのです。 でも、自分が電話をとった途端怒鳴られたりして、相手が初めからとっても 怒ってるような時に、話していくうちに相手がすっかり落ち着いて 最後には 「ありがとう」 なんて言われた時には、 やっぱり充実感っていうか、達成感っていうか、 「これぞテレフォン・オペレーターの醍醐味!」 って気がしますね。 常に好感の持てる感じの良い声で、丁寧な敬語を使って、 なおかつ分かりやすい言葉で、10代の子からお年寄りまでを相手に 親切丁寧に話をする・・・っていうのは、なかなか難しいことではあるけど そういうしゃべりを意識的にしてる自分っていうのは、なんか演じてるって 感じもあって、ちょっと楽しい。 例えば、「今のはとても感じよくしゃべれたな」 とか 「今のはもっと、こうした方が良かったかも」 とか・・・ きっと声優さんや女優さんが思うようなことを思ってる気がする。 でも、やっぱり私たちテレフォン・オペレーターも人間ではあるので 感じの悪いお客さんには、どうしても良い対応は難しいのです。 オペレーター仲間の間でも、よく話題になるけど 同じ相談内容のお客さんからの電話でも、相手が感じが良いと、 こっちも色んな方法を教えてあげられるし、より良い方法を考えて 案内出来るけど、スゴク感じの悪い人だと通り一遍のことだけ案内して それで終わりってことにもなりかねないし 第一、感じの悪い人ってあんまりこっちの話を聞かない人が多いから こっちも十分な案内は出来ないってことも多いのです。 だから、かけてくる方も考えてかけないと、自分が損をすることもあるのに って思いますね。 第一、オペレーター個人が、何かその人に対して失礼なことを言ったのなら ともかく、そうじゃないのにオペレーターに感情をぶつける人って多いけど たとえ我が社のサービスに対するクレームだとしても、そんなことは、 たかがオペレーターにいくらぶつけたところで、意味はないんだから・・・ と思うんですけどね。 オペレーターはあくまでも受け付け窓口でしかないんだから、冷静に訴えて 欲しいですよね。 もちろん、クレームの場合多少は感情的になることもあるとは思いますけど なにもそこまで・・・ってくらいに、オペレーターに対して罵声を浴びせたり 暴言を吐いたりする人が信じられないくらい多いんです。 で、あんまりひどいんで男性に替わってもらったりすると、途端に大人しく なったりして。 そんなの逆にみっともないですよね。 ま、皆さんも色んな所に電話をかける際は、冷静に☆ お願いしますね♪ |