第46回〜第50回 のお話


各タイトル

第46回  住まいの悩み 〜 新たなる  問 題 〜
第47回 住まいの悩み 〜 苦 悩 の 日々 〜
第48回 住まいの悩み 〜 問題打破に向けて〜
第49回  住まいの悩み 〜新居探して引っ越して〜
第50回 住まいの悩み 〜  雨  漏  り  〜


     


第46回 『住まいの悩み 〜新たなる問題〜』 ・・・ 00/07/09


 前回・前々回のひとりごとでは、うちのマンションのことについて 

 色々と書いたけど・・・。

 今度は、マンションの所有者が変更になり、急遽、引っ越しを

 余儀なくされることに。


 実は、私の住んでいる (この文章を書いている時点では、もう

 「住んでいた」、になっているんだけど) マンションというのは

 もともとは、ある会社の自社ビルで、一階部分が店舗、二階に

 事務所、三階から上が賃貸住宅になっているんですね。

 だけど、3年前にその会社が倒産してしまったのです。

 裁判所から、ある弁護士事務所が破産管財人になる旨の通知

 が届きましたが、その文書にも、管財人からの手紙にも

 私たち居住者には何の問題もなく、今まで通りに居住出来ると

 しか書いてなかった為、今後どうなるのか気にはなっていたけど

 すぐに引っ越し出来るような金銭的な余裕もなかったし、当面は

 そこにいようと考えていたのでした。

 その後、その破産の管財手続きがどのように進行しているのか

 とか、先の見通しとか、そういったことは全く私たち居住者には

 知らされず、ただ無為に年月が過ぎていくばかりでした。


 本当は、昨年中に引っ越しを・・・と思っていたのですが、今年中には

 結婚をしようかと思い、それなら結婚の時に引っ越しした方が

 引っ越しも一度で済むし、経済的にも負担が少なくて済むと考え

 引っ越しを延期したのでした。

 で、今年の秋か冬くらいに結婚と引っ越しを・・・・と考えていたのに、 

 実家の方との兼ね合いで、来年の早春に新築のマンションに移る

 ことになり、引っ越しはそれまで延期・・・となったのでした。

 そう決めてしまえば、あとは来年移る新居の間取り図を眺めて

 家具の配置や、新しく揃えるものを考えたり、新居での生活を想像

 したり・・・と、楽しいことばかりだったのですが、4月の末になって

 突然、5月からマンションの所有者が変わるため、新しい所有者との

 契約を交わしてもらうことになる、という通知が。

 当然、家賃の見直しもある・・・とのこと。

 幾ら、便利の良いところだとは言っても、この古さに、この設備の

 老朽化から考えて、今の家賃だって割に合わないと思うのに

 これ以上値上げだなんて、とんでもない!と思う私としては、解約も

 考えたりするのだけど、来年の2月か3月には入居先が決まっている

 ことも考えあわせると、わずか8〜9ヶ月の為に、また高い敷金払って

 引っ越しの費用もかけてまで移る必要があるのか・・・とも思ったり。

 ゴールデンウィーク明けに具体的な話をしに来るという話だったので

 それまで待ってみることにしたものの、実際にその後、相手側から

 話が来たのが、5月の半ば。5月16日のことです。

 それも、文書で一方的に。内容は・・・

 「5月からの所有者変更に伴い、当ビルの改修工事を開始する。

 まずは建物の一部解体と、外壁の全面補修。及び全居室の内装工事。

 その為、現在居住している人の生活は一部阻害されるが、それは了承

 して欲しい。また、今後も引き続き契約を希望する人は、新所有者と

 新たに賃貸契約を結ぶことになる。当然家賃の改定と、新たな敷金を

 徴収する。ただし、いきなりの負担で大変だろうから、希望するなら

 契約時に敷金は免除しても良い。その代わり、退去する際には

 補修及びクリーニング費用を別途支払ってもらう。また、新たな契約を

 希望しない場合は、早急に退去してもらう。5月中に退去する場合は

 個別に優遇してやっても良いが、それ以降に退去する場合は、退去

 の際に、補修及びクリーニング費用を支払ってもらう。当然ながら

 以前の貸し主との間の敷金などの返還には、新しい所有者は関知

 しないので、返還の請求には応じられない。」

 ・・・というもの。


 それを読んだ私は、ビックリ!!

 「えぇーっ!? 敷金が戻って来ないっ!?」

 「5月中の退去でないと、敷金が戻ってこない上に、新たに補修費用を
 請求するぅ?」

 「居残るにしても、数ヶ月間はまともな生活が保障されない上に、
 家賃の値上げだけじゃなく、敷金までいるの!?」


 所有者が変われば、当然、家賃の値上げくらいはあるだろうと

 漠然と想像はしていたものの、こんな厳しい状況になるなんて

 思ってもみなかった私・・・。

 一体、どうしたらいいの!? 

 絶体絶命だわ!!



     

 
第47回 『住まいの悩み 〜苦悩の日々〜』 ・・・ 00/07/09
 

 前回のひとりごとで書いたように、突然の家主交代でいきなり窮地に 

 立たされた私は、とにかく、色々な情報誌やホームページ上で、

 不動産トラブルの事例について調べたりしてみたけれど、なかなか

 自分の事例に当てはまるようなものがなく、本当のところ、相手側の

 言っていることが正しいのかどうか、それさえ分からなかったのです。

 だけど、相手の言い分が正しいかどうか分からない段階で、うかつに

 話をして、「じゃ退去します」とか「じゃ、引き続き契約します」とか言って

 しまうと、あとあと面倒そうだし、とにかく事実関係をはっきりさせる事が

 先決だと考えた私は、まずは宅建協会に相談のメールを送ってみました。

 こういう場合に、本当に敷金は戻ってこないものなのか、また、退去する

 としても、相手のいう5月中というのは、あと半月しかないことを考えると

 あまりに無謀ではないのか、現在住んでいる私たち居住者の権利は

 保障されないものなのか・・・といったことです。

 来年入居予定のマンションの担当者から、何かあったら宅建協会に

 相談してみるといい、と言われていたので。

 (最初は電話をかけようとしたのだけど、とにかくいつかけても、全く通じず

 いつも混み合っているとアナウンスが流れるだけなので・・・)


 一方、新しい管理会社の方も、一度説明に来ると約束していた期日までには

 来ないし、連絡すらないし、文書だけでは分からない具体的な話を聞きたくて、

 電話をしてみるけど、常に留守番電話になっていて、全く電話が通じず、本当に

 ちゃんとした会社なのか、と、ちょっと疑惑を抱いてしまった私は、敷金のことと

 同時に、所有者変更についても正確な情報を得るべく、破産管財人だった弁護士

 の方に電話をしてみたのですが、弁護士と直接話をすることは不可能で、事務の

 女性を通じての伝言という形でしか聞けなかったのですが、仮にも管財人という

 立場であり、当ビルの管理を任されていたにも関わらず、まるで、そんなことは

 自分たちの知ったことじゃないと言わんばかりの冷たい態度で、ただ、

 敷金の返還は不可能だとの答えでした。

 管理会社の名前は、私が言ったことに対して「そうだ」との返事でしたが、

 新所有者については、明確な返事はもらえずじまいでした。

 ここで、私は一気に希望を失ってしまうと同時に、憤りを感じていました。


 一方、宅建協会からは、メールだけでは内容が不明な点もあるので

 関係書類を持って一度窓口に来るようにとの返事がありました。

 また、5/18になってようやく捕まった管理会社は、新しい家賃や敷金が

 幾らくらいになるのか、という私の問いには「そんなの全く分かりませんよ!」

 との返事。

 また、5月中に退去すれば優遇とあるけど、具体的にはどういう優遇措置が

 あるのかと聞くと、それも「そんなのは個別の対応だから、何とも言えない」

 とのこと。5月中といってもあと半月もないことを指摘すると、「何も一日も

 遅れたらいけないなんて言ってるわけじゃない」とのこと。

 結局、新しい家賃が分からなければ、このまま残り数ヶ月を居残った方が

 得なのか、それとも新しく敷金や手数料、引っ越し費用を支払ってでも

 一旦どこかへ移った方が得なのか、その辺の判断が出来ないため

 出るとも残るとも決められない・・・。


 一方、同時進行で、掲示板を見て詳しそうな人に相談のメールを書いたり・・・

 と、出来うる限りの手を尽くして調べてみたけれど、通常の売買などによる

 家主交代ではないので一体いつ抵当権が設定されたかとか、差し押さえが

 入ったのがいつか、など、詳しく調べてみないと分からないことが多々あり

 簡単に判断は出来ないことのようでした。


 そこで、私は、次の日の午前中、仕事を休んで(遅刻して)宅建協会に相談に

 行くことにしたのでした。

 その為の連絡を、派遣会社の担当の人に電話する時、情けないやら悔しいやら

 何だか辛くて、泣きそうになってしまいました。


 
      

     


第48回
 『住まいの悩み 〜問題打破に向けて〜』 ・・・00/07/09


 前回書いた通り、いよいよ宅建協会に相談に行くことにした私。

 当日の朝、詳しい状況が分かった方が良いと考えた私は、

 まずは全然方向違いにある法務局に向かい、そこで当ビルの

 登記簿の写しをもらい、それから宅建協会の相談窓口へと

 向かったのです。

 ・・・だけど、結局、私はまたしても、がっくりと肩を落として出てくる 

 しかなかったのでした。

 今回の場合、競売にかけられた上での競落により新所有者が

 決まっている為、前の敷金の返還については、新所有者には全く

 関係のないことで、新所有者に敷金の返還請求を起こすのは無理。

 当然、前の所有者も破産している為、返還請求を起こすことは可能

 でも支払い能力がない以上、回収は事実上不可能。

 この件に関しては、居住者は泣き寝入りする以外、道がないのだ。


 また、退去の問題にしても、相手の言い分に落ち度はないとのことで

 ま、徹底的に争う気なら出来ないこともないようなんだけど

 (例えば、家賃の値上げには納得が行かないからと、現行の家賃を

 支払い続ける。相手が受け取ってくれない時は、裁判所に供託と

 言って、何月分の家賃ですが、家主が受け取ってくれないので、と

 支払い続ける。・・・など)

 そこまでして・・・という気がする私。

 それに、前日の夜、少しでも何か情報を得ようと思い、新しい管理

 会社の担当者と会って話をしたところ、電話で話した時とは違って

 そんなに嫌な感じの人ではなかったし、第一、話を聞いたら、改修

 工事は全体にわたる為、居残る人も一旦は部屋を移動する必要が

 あるとのこと。工事期間は数ヶ月かかるそうだし、その間はかなり

 不自由をすることになるらしい・・・。(実際、外壁工事が始まって

 防音シートが張られてからは、テレビの映りは極端に悪くなるし、

 陽の光が全く入って来なくなり、昼間でも部屋の中は真っ暗。風

 も全然入らなくなり、洗濯物がほとんど乾かない・・・。その上、

 足場が組んである為、いつ誰があがってくるかも分からない状態で

 夜などは一人きりだと物騒なので窓も開けられなくて。全く不便な

 思いをしたのでした。)

 その上、大規模な改修工事となる為、家賃はかなり大幅アップと

 なるようだし、そういったこと全てを考えあわせると、ここはもう

 引っ越しした方がすっきりするかな・・・と思って。

 それで、退去しようと決めたのでした。


 ただ、今回のことでは、あまりに居住者の権利が認められていない

 と、呆然としてしまいました。

 管財人にしても、破産を決定した裁判所にしても、もっと一般人に

 分かるように、何らかの情報提供があっても良いのではないかと

 思うし・・・。

 確かに、破産の決定の通知には、債権届出書が同封されていたし

 もしも、支払い済の敷金を債権として届け出ていたら、少しくらい

 回収できた、あるいは、その可能性が残されていたのかも知れない

 けど・・・と、今になってみれば、そう思う。

 だけど、管財人の文書には、現居住者は今まで通り居住・使用出来

 今までと何ら変わりない、という風に書かれてあれば、当然普通の

 人は、特に自分が何か行動を起こさなければならないとは思わない

 と思うんですよね。

 せめて、支払い済みの敷金についてはどうなるのか、とか、今後、

 競売によって新しい所有者が決まることになれば、どうなるのかとか

 最低限の情報くらいは与えてくれても良いのではないかと、あまりに

 配慮のない対応に悔しい思いがしますね。

 
 ま、今回のことで、いい勉強になったと思います。

 敷金返還のトラブルが多いとは知っていたけど、まさか、どこにも

 それを請求すら出来なくなるという事態に巻き込まれるなんてことが

 起こりうるとは、想像だにしてみなかったことですもの。


 あなたのところは、大丈夫?



      


第49回 『住まいの悩み 〜新居探して引っ越して〜』 ・・・ 00/07/09


 前回、書いた通り、宅建協会に相談に言った私は、敷金の返還は

 無理だと思い知らされ、このまま不自由な思いをしたり、相手と

 モメて不愉快な思いをするのは嫌だったので、いっそのこと、潔く

 退去しようと決めて帰って来たのでした。

 帰りに何冊も住宅情報誌を買い漁り、ほとんど寝ずに読んで

 翌日の土曜日、朝から目星をつけておいた物件を扱う不動産屋に

 電話をすると、まだ空いているとのこと。

 それからすぐ、事務所に行き、比較検討出来る物件の資料を幾つか

 見せてもらい、結局最初に考えていた物件を実際に見に行き

 申し込みをして・・・。

 それから、数日後、家主さんのOKが出て、区役所に住民票を取りに

 行って、正式に支払いをして、他県に住む家族に保証人を頼み

 契約書を交わし・・・。

 バタバタ荷造りをして、レンタカーの手配をして、電話やエアコンの

 移設工事の手配、ガスと電気の手続き、不要品の引き取りの手配

 ・・・などなど、バダバタ大急ぎでやって・・・。

 2週間かけて、何とかかんとか、頑張って自分たちだけで引っ越しを

 済ませたのでした。


 振り返ってみると、ひどく慌ただしい日々でしたよね〜。

 来年の早春に引っ越しすることを決めたのが、4月末。

 そう決めたのとほぼ同時に、今いるビルの所有者の変更の知らせが。

 そして、具体的な通知が来たのが5/16(火)。

 そして、実際に会って話をしたのが5/18(木)の夜。

 宅建協会に相談に行ったのが5/19(金)。

 不動産屋に行って、申し込みをしたのが5/20(土)。

 その夜から、早速、荷造りを開始。

 家主さんのOKが出たのが、週明けの5/22(月)。

 翌5/23(火)の夕方に残りのお金を不動産屋に持参。

 翌5/24(水)の昼休みに区役所へ住民票を取りに。

 それから、5/29(月)の夕方、保証人の印鑑と署名をもらった上で

 契約書を不動産屋に持参。

 そして、6/1(木)の夕方、不動産屋に行って新居の鍵を受け取り。

 と同時に、一緒に借り換えした駐車場のリモコンを受け取り。

 その夜、新居の掃除。この日の深夜まで、荷造り作業は続き

 結局、全部は終わらないままに、引っ越し当日を迎えることに。

 6/3(土)の朝から、レンタカーを借りて荷物の運び出し。

 6/4(日)も、自分の車で荷物の運び出し。

 そして、その後一週間は仕事から帰って、荷物の整理と、こまごまと

 したものの運び出し。

 そして、6/10(土)に不要品の引き取り。6/11(日)に全ての物の

 運び出しと片づけを終え、6/12(月)の夕方、鍵の返還。

 6/15(木)に区役所に行って、転居手続きを済ませ、これで

 引っ越し自体は一応全て完了。

 それから、6/22(木)に旧駐車場の解約手続きと敷金返還。

 これで、駐車場の方も手続きが終了。


 本当は、これであとは新居の片づけさえ済めば、ホッ・・・という筈

 だったのですが・・・。

 これが、そうはいかないところがミソなんですねぇ・・・。

 でも、それは、また今度。



     


第50回 『住まいの悩み 〜雨漏り〜』 ・・・ 00/08/27


 前回書いた通り、バタバタと慌ただしく引っ越しを済ませ、毎日少しずつ部屋の片づけをしていたのですが・・・

 引っ越ししてきて半月ほど経ったある夜中のこと。

 夜中に急に激しく雨が降り始め、洗濯物を外に干していた私は慌てて飛び起きました。

 急いで洗濯物を部屋の中に入れ、ホッとしたその時の事。

 何かヘンな物音が聞こえてくるのです。ポショッ、ポショッ・・・って感じで。

 音のする方に行ってみると、台所の壁際の、使わない調理道具に被せておいた埃よけのポリ袋の上に

 水がポトッ、ポトッと落ちているのでした。

 それも、次第に間隔が短くなり、ポト、ポト、ポト、ポト・・・と 激しく落ちてくるのです。

 で、一応連絡だけでもと思い、緊急連絡用の電話にかけ、翌朝すぐに管理会社に連絡してもらうように頼んで。

 翌日、昼休みに電話すると、その日の夕方、業者を連れてくると言います。状況を見てみたいので、と。

 ところが来たのは管理会社の担当者一人だけ。

 簡単に様子を見て、その日は金曜だったので、翌週月曜に業者に来させますと帰ってしまった。

 土日は業者が休みだからこそ、早めに手配する為にその日一緒に来るという話だったというのに、

 それについては全く説明もない。その上、クレームの件、クレームの件、と、やたらクレームという言葉を連発。

 まるで私が言いがかりでもつけてるみたいじゃないか、と不愉快になる。相手も自分で気づいてはいるらしく

 何度か「あ、いえ、クレームって言うか・・・」と言い直してはいたけど。

 確かに内部的にはクレームという言葉を使っているんだろうけど、お客に対して、それも明らかに管理者側の

 落ち度の件に対して、そういう言葉を使うのはどうかと思うんだけど。

 でも、まぁ、とにかく、翌月曜日。 仕事を終えた私は大急ぎで帰って来たのに、約束の時間を大幅に過ぎても

 誰も来ないし、連絡もない・・・。

 1時間待ったけど、連絡もないので、たまりかねて管理会社に電話すると、「えーっ!? 来てないんですか?」

 と驚いた様子。 確認するといって一旦電話を切り、しばらくしてかかってきた電話は、

 「FAX流しておいたんですが、担当が今日は休みだったみたいで・・・」 との言い訳。

 お宅の会社はFAX送信したら流しっぱなしなのか? 到着の確認をしたり、内容について話したりしないのか?

 と、よっぽど言ってやりたかったけどグッと我慢して。 

 明日は絶対行かせます、というので、次の日も大急ぎで帰って待っていたら、またしても約束の時間になっても

 誰も来ないし、連絡もない。 30分待ってみたけど来ないので管理会社に電話すると、留守電。

 伝言を入れて、それからまたしばらく待ってたけど、やっぱり来ない。 管理会社に電話してもずっと話中。

 30分くらいたってやっと留守電に繋がったので、またメッセージを入れておく。

 すると、さらに30分ほどたって電話があり、またしても驚いた風で、業者に対して怒ってさえいる様子。

 「ちゃんとFAXしておいたんですが」 と言いつつ、確認すると言ってまた一旦電話を切った。

 その直後、業者から電話があり、管理会社から修理依頼があったので一度現状を見せてもらいたいが、いつが

 いいか? などと言うので、ムッと来て 「今日来て頂けるって話じゃなかったんですか?」 と言うと相手は驚いて。

 なので、「本当は昨日って話だったのに来なかったから、今日は必ずって話だったんですけど!?」 と言うと、

 一体誰がそんなこと言ったのかと言うので、管理会社の担当者の名前を言うと、ちょっと怒ったように

 「分かりました。じゃ、今から伺います。」 と言って電話を切った。結局、その人は全くこの件を知らなかったらしい。

 直後、今度は管理会社の担当者から電話があり、「今、業者と話して、今からすぐ行かせるようにしましたから」 

 などと、ぬけぬけと言うので、ますます頭に来て 「今私が業者の方と話をして、今から来てもらうようになったん

 です!」 と言うと 「えぇ、そうなんですが・・・」 とへらへら笑っている。

 私は怒り心頭って感じで 「業者の方には話が全く伝わってなかったみたいですけど!?」 とつっこむと

 「昨日ちゃんと言っておいたんですが。前の日は担当が休みで・・・昨日もう一度FAXしておいたんですけど・・・。

 行き違いがあったみたいで・・・」 と、”すみません”でもなく、ただヘラヘラ笑って言い訳。

 時は梅雨真っ盛り。大雨が続いていて、こっちは毎日毎晩、続く雨漏りに冷や冷やしているっていうのに、

 そういう意識は皆無らしい、こんな奴いくら言ったって無駄だと思い、もういいです、と切ったけど。
 
 結局、その日、業者が見に来たところ、もう長年ずっと雨が浸みてきていたらしく、壁のボードは腐ってボロボロ。

 だけど、どこから浸みてきているのか原因が分からないので、翌日、一旦壁をはがして見てみることになり、

 翌日、内壁をはがし、外壁も見て、何か補修をして・・・・。そして、このまま2〜3日様子を見て、雨漏りが

 止まったら壁を戻すことに。もし雨が降らないようだったら、水をかけてでも見てみましょう、と。

 きちんとした感じの職人さんって人で、管理会社の担当とは大違いの対応で一安心って思ってた。

 けど、その後、それまであんなに降ってた大雨が嘘のように、全く雨が降らなくなり、業者からも連絡はなく・・・。

 そして、補修をしてもらってから一ヶ月近くが過ぎ、他の件で管理会社に連絡するついでがあったので、業者の

 連絡先を聞いてこっちから連絡してみる。すると、「あぁ、もう漏ってこないですか?」だって。で、工事の者と日程を

 調整して連絡します、と言うので待ってたら、一週間たった土曜日の午前中ようやく連絡があり、その日の夕方

 伺いたいと。そこでようやく剥がした内壁を元に戻し、クロスの方は業者が違うのでまた連絡します、と。

 それから、ずっと待ってたけど一向に連絡がない。 またこっちから連絡しなきゃダメなのか? と思ったけど

 まぁ、壁は塞いでもらったので、クロスはもうどうでもいいや、と思い放っておくことに。

 さらに一ヶ月近く過ぎ、もう忘れていた頃、クロス業者から電話があり、明日の夕方工事に伺いたいと。

 内容についてはちゃんと話が伝わっていないようで、天井の雨漏りだと思っていたらしい。だから、壁のほうで

 もう雨漏りの工事は終わっていて後はクロスを張り直してもらうだけだって伝える。 だけど、「何度か電話したん

 ですが・・・」 なんて言ってたけど、一度も電話なんかなかったし、留守電にも入ってたことはないから、それじゃ

 意味ないじゃん、って感じだよね。

 で、翌日来た職人さんが 「採寸だけしに来ました」 。 私はてっきり工事もやってもらえると思ってたから、

 そう言うと、不満げに 「でも、クロスの注文とかしないといけないので・・・」 。

 何だかなぁ、全く。 そういうことはきちんと最初に言えよ!って感じ。工事に伺うと言えば、当然工事しに来ると

 思うよ。 

 とにかく、サイズだけ計って帰り、翌日、また来て、そこで張り直して、それでようやく全てが終わり。

 最初の雨漏り発覚から、実に丸二ヶ月が経過していたのでした。

 こんな管理会社って、信じられます?

 地元では、結構名の売れた建設会社がやってる不動産部門だというのに、程度が知れるというものです。

 前のマンションの管理会社も全国的に名の知れた大手不動産チェーンだったけど、それもお粗末な対応しか

 出来なかったし、結局、どこも似たようなものってことなのかしら・・・。

 
 ちなみに、管理会社に連絡するついで・・・という時の用件は、私が入居したという連絡を水道局の方にしてなくて

 水道局の方から、届けを出すようにと通知が来ていたのでした。水道局に問い合わせすると、管理会社の方から

 入退去の連絡が入るようになっているのに、入ってないままになっているとのこと。

 その時も、管理会社の方は、”すみません”でもなく、ただ 「確認します」 、そして約一週間後 やはり、ただ

 「届けておきました」 ・・・だもの。 自分のところのミスで迷惑をかけたっていう意識は全くないみたい。

 よくそんなんで、顧客サービスがつとまるって思うけど。 うるさいお客さんだったら、大問題に発展しそうだよね。

 それとも、それくらいうるさい客でないと、まともな対応は望めないってこと?

 ガンガン文句言って、怒鳴り散らして、のんびり待ったりせずに矢のように催促して・・・ってやらないと軽く見られて

 結局いい加減にしか対応してもらえないの? どこもそんなものなのかな。業界自体の意識が低いんでしょうね。

 あなたの住んでいるところは、どうですか?