各タイトル
第46回 | 住まいの悩み 〜 新たなる 問 題 〜 |
第47回 | 住まいの悩み 〜 苦 悩 の 日々 〜 |
第48回 | 住まいの悩み 〜 問題打破に向けて〜 |
第49回 | 住まいの悩み 〜新居探して引っ越して〜 |
第50回 | 住まいの悩み 〜 雨 漏 り 〜 |
第48回 『住まいの悩み 〜問題打破に向けて〜』 ・・・00/07/09 前回書いた通り、いよいよ宅建協会に相談に行くことにした私。 当日の朝、詳しい状況が分かった方が良いと考えた私は、 まずは全然方向違いにある法務局に向かい、そこで当ビルの 登記簿の写しをもらい、それから宅建協会の相談窓口へと 向かったのです。 ・・・だけど、結局、私はまたしても、がっくりと肩を落として出てくる しかなかったのでした。 今回の場合、競売にかけられた上での競落により新所有者が 決まっている為、前の敷金の返還については、新所有者には全く 関係のないことで、新所有者に敷金の返還請求を起こすのは無理。 当然、前の所有者も破産している為、返還請求を起こすことは可能 でも支払い能力がない以上、回収は事実上不可能。 この件に関しては、居住者は泣き寝入りする以外、道がないのだ。 また、退去の問題にしても、相手の言い分に落ち度はないとのことで ま、徹底的に争う気なら出来ないこともないようなんだけど (例えば、家賃の値上げには納得が行かないからと、現行の家賃を 支払い続ける。相手が受け取ってくれない時は、裁判所に供託と 言って、何月分の家賃ですが、家主が受け取ってくれないので、と 支払い続ける。・・・など) そこまでして・・・という気がする私。 それに、前日の夜、少しでも何か情報を得ようと思い、新しい管理 会社の担当者と会って話をしたところ、電話で話した時とは違って そんなに嫌な感じの人ではなかったし、第一、話を聞いたら、改修 工事は全体にわたる為、居残る人も一旦は部屋を移動する必要が あるとのこと。工事期間は数ヶ月かかるそうだし、その間はかなり 不自由をすることになるらしい・・・。(実際、外壁工事が始まって 防音シートが張られてからは、テレビの映りは極端に悪くなるし、 陽の光が全く入って来なくなり、昼間でも部屋の中は真っ暗。風 も全然入らなくなり、洗濯物がほとんど乾かない・・・。その上、 足場が組んである為、いつ誰があがってくるかも分からない状態で 夜などは一人きりだと物騒なので窓も開けられなくて。全く不便な 思いをしたのでした。) その上、大規模な改修工事となる為、家賃はかなり大幅アップと なるようだし、そういったこと全てを考えあわせると、ここはもう 引っ越しした方がすっきりするかな・・・と思って。 それで、退去しようと決めたのでした。 ただ、今回のことでは、あまりに居住者の権利が認められていない と、呆然としてしまいました。 管財人にしても、破産を決定した裁判所にしても、もっと一般人に 分かるように、何らかの情報提供があっても良いのではないかと 思うし・・・。 確かに、破産の決定の通知には、債権届出書が同封されていたし もしも、支払い済の敷金を債権として届け出ていたら、少しくらい 回収できた、あるいは、その可能性が残されていたのかも知れない けど・・・と、今になってみれば、そう思う。 だけど、管財人の文書には、現居住者は今まで通り居住・使用出来 今までと何ら変わりない、という風に書かれてあれば、当然普通の 人は、特に自分が何か行動を起こさなければならないとは思わない と思うんですよね。 せめて、支払い済みの敷金についてはどうなるのか、とか、今後、 競売によって新しい所有者が決まることになれば、どうなるのかとか 最低限の情報くらいは与えてくれても良いのではないかと、あまりに 配慮のない対応に悔しい思いがしますね。 ま、今回のことで、いい勉強になったと思います。 敷金返還のトラブルが多いとは知っていたけど、まさか、どこにも それを請求すら出来なくなるという事態に巻き込まれるなんてことが 起こりうるとは、想像だにしてみなかったことですもの。 あなたのところは、大丈夫? |