★☆★ 『スペクトラム』 みるく流 楽曲解説 ★☆★

    

CDタイトル

2nd 『SPECTRUM2/OPTICAL SUNRISE』 

曲名 演奏時間 更新日
Motion 5’05”  2000.10.15.
F・L・Y 3’30”  2000.10.15.
侍 S 4’26”  2000.10.15.
In the Space 5’07”  2000.10.15.
ミーチャンGoing to the Hoikuen 4’19”  2000.10.15.
Song 6’32”  2000.10.15.
Sunrise 8’21”  2000.10.15.

    

MOTION モーション
このCDの1曲目は「Motion」となっているのですが、実際にはその冒頭に導入部として
僅かな時間(0’41”)ですが、「1920,Amuse Company 〜 Smile for Me」が
短縮された形で入っています。1stアルバムからのつながり、かな。
 (ちなみに上の表の演奏時間 5’05”にはこれも含まれています)

この曲はサザンの桑田さんの作詞ですが、さすがに????って感じの歌詞です。
果たして意味なんてあるのやら。 単に、言葉の響きで遊んでいるような気も・・・。
”パラッパッパッパ・・・” ”ヤヤヤ、ヤーヤーヤー” なんてコーラス(?)も、なかなか
楽しめます。一緒に大声で歌えるし。

曲としては、のっけからホーン全開!!
”もうこれ以上高い音は出ませんっ”ってくらいに、ペットが叫んでます。
ある種、馬のいななきに近いものもありますが・・・。

歌詞の部分が少ないのもありますけど、結構、各パートの演奏が存分に楽しめるって
気がしますね。
曲のノリもいいし、パーカッションの”チャカポコ チャカポコ” (うぅ・・・なんて表現!?)
って音や、コンガの音も効果的に効いてますよね。
そういえば、こういうバンドで単にドラムではなく、パーカッションというパートがあるのは
当時としては(今でもかな?)珍しいのではないでしょうか?
もちろん、スペクトラムより先にデビューしたサザンにも毛ガニさんというパーカッションの
名手がいますが、そのサザンがデビューした時は、いわゆる「芸能界」のバンドで
こんな楽器を専門にやる人がいるなんて! と驚いた記憶があります。
 (もちろんレコーディングなんかでは使うこともあるでしょうが)
大抵、バンドと言えば、ギター・ベース・ドラム・キーボードの4種だけだった気が・・・。
その上、ホーン部隊まであるんですもんね、スペクトラムってバンドは。

ところで、この曲を聴いて、ひとつ、”あ、ここって・・・” と思ったのが
1番・2番とも ”・・・モナムール” って歌詞のところと、
間奏の終わりがけに ”ヤーヤー” と甲高く叫ぶ直前 ・・・のピアノ。
なんか、サザンのハラ坊がよくこういうのやってません?

    


F・L・Y F・L・Y
この曲も私にとっては、懐かしい曲です。
1stアルバムの「Act−Show」同様、当時、ラジオの特集で初めて聴いて
出だしの新田さんのファルセットと、綺麗なコーラスが印象的だったのを覚えてます。

当時は全然意識してなかったけど・・・
”Fly・・・” という英詞(サビの部分と言って良いのかな?) の後からの
”時計仕掛け・・・” から始まる歌の本編部分はファルセットではなく地声なのですね。
ちょっと、フレーズの終わり終わりにビブラートを効かせ過ぎのような気もしますが
でも、よく伸びる澄んだ声が心地よいって感じです。
私は、なかなかセクシーな良い声だと思うんですけど?
西さんのハスキーな声との対比も、なかなか。

難を言えば、間奏部分のコーラスで ”チクタク・・・” と入る時に、高音の方のコーラスが
ちょっと素人っぽく聞こえるかなぁ、とは思いますが。

でも、曲全体としては、私自身、ちょこっとコーラスをかじってたせいもあって、
ついつい大声で歌いたくなる曲です。

あと、この曲に限らずですが・・・
この2ndアルバムは、1stアルバムとは違って、西さんのギターが結構よく聞き取れる
ようになってる気がします。
やっぱり、これは嬉しいですね☆

     



侍 S 侍 ズ
この曲は、完全なインストゥルメンタルです。
歌詞はもちろん、ハミングなども全く入ってません。
何故、こんなタイトルなのか、ちょっと不思議ではあるんですが・・・。
何か、イメージするものがあるのかな?

冒頭のピアノの出だしは最初スローで、全然違う感じの曲を想像させるのに
突然曲調が変わってノリが良くなり、そして・・・ホーン炸裂。

さすがインスト曲だけあって、演奏を聴かせてくれるって感じの仕上がりですよね。
各パートの演奏が強調されるような作りになってるし、それぞれソロもあったりして。
ホーンもかなり力強いです。

何より、西さんのギターのソロ演奏が堪能できるのが嬉しい!! ・・・のだけど
どうも、このギターソロ辺りの、バックのキーボードの音が妙に耳に残るんですよ。
初めはリズムギターの音か?とも思ったんだけど・・・。 
他の曲とは違った低めの音色で、うまく表現出来ないんだけど、
”べこべこ” ”でろでろ” ・・・と・・・。
 (うー、上手く表現出来なくてごめんなさい)
これが、どうもとっても気になる私なのでした。(嫌いという意味ではなくて・・・)

     



IN THE SPACE イン・ザ・スペース
前の曲から続くような感じで、キーボードの音が長く引っ張られてきて
ドラムとパーカッションの音が重なり、やがてホーンが加わって始まります。

これは、TVCMに使われていたこともあり、かなり世間一般には認知されている
曲だと思いますが、私自身もこの曲を聴くと、やはりCMの映像を思い出します。
(実はかなり、うろ覚えだけど・・・)
例の衣装を着たメンバーが、こびとのような小さなサイズで商品の周りを動き回って
いたような?

珍しくこの曲は、ほとんど新田さん一人で歌っていて、コーラスと言える部分が
ほとんどありません。 
他のメンバーが歌うのは、”in the space” という歌詞の部分くらいじゃないでしょうか。

演奏の方は、結構パーカッションの音が目立ってもいるようですが、
私としては、特にこの曲のリズムギターの演奏が好きなんです♪

     



ミーチャン GOING TO THE HOIKUEN ミーチャン・ゴーイング・トゥ・ザ・ホイクエン
曲の冒頭にレコーディングの時の会話?が少しだけ入っています。
英語の「4(four)」の発音を何度もやりなおしてますね。
さすがにこの部分は、サー・・・という雑音が少し気になる、かな。

この曲のペットの音は、柔らかくて優しくて心地よいですね。
ピアノの音も快いし。
ミーチャンとの会話の辺りで、何度か入る ”Yah!” というコーラス(?)部分は、
いかにも外人さんのグループっぽい甲高い声で、なかなかですよね。
 
また、歌詞はないけど、後半の”パッパヤー・・・” ”シュビドゥビヤ・・・・” などという歌声が
(ヘリウムガスを吸い込んだ後のような)甲高い可愛い声で、なかなか楽しい。
途中、歌ってる本人がちょっと笑ってたりして、聴いてる私までつられて微笑んでしまうような
ほのぼの楽しい曲です。

曲の初めの方とかは、よくテレビ番組のBGMで使われていたような気がするんですけど?

     



SONG ソング
最初に聴いた時は、1stアルバムの中の曲、「Rollita」を聴いた時のような
ちょっとした違和感を覚えた。
新田さんの歌声も、あまり好きなタイプの声ではなく、曲もあんまり、
スペクトラムの魅力を発揮していない気がして。
でも、色んな曲を聴いてみた今では、こういうスペクトラムも有りなんだな、と
思うようになりました。

曲としては、ちょっと切なげな恋の歌ですし、ホーンの音も、高音でビンビンというよりも
低めの音で優しく、けだるく って感じで、あまり目立ってないですよね。
そのせいか、普段よりも、トロンボーンの音が聞き取りやすい気がします。
相変わらず、ベースとドラムは、バンバン聴かせてくれてますが。

”・・・泣き出す”  ”・・・こぼれる” の歌詞の直後と、
”フェイドアウトラブ”  ”ほほえむ” の辺り、そして曲の終盤のホーンの感じが
『サーカス』 っぽいと思うのは私だけかしら? 

     



SUNRISE サンライズ
この曲は言わずと知れた、某プロレスラーの入場テーマ曲になってますが
この曲に歌詞があることを知らない人も、きっと世間には多いことでしょうね。
かくいう私も、このCDを手にするまで、これがスペクトラムの曲だということすら
全く知らなかったのですから。

だけど、西さんの男っぽいボーカルと、歌詞の内容、そして力強いサウンド と
全体的に男っぽくて、格好良い曲です。
ホーンの切れもよく、テンポも良いし。
旋律の方も、簡単というか 歌いやすいので、もしカラオケなんかであったら、
西さんのようなハスキーな歌声を持つ男性には、是非歌って頂きたいですね。

曲の初めと終わりに、”ラララーラー” というコーラスと、シロホン(かな?)の
音が入っているんだけど・・・
はて、これは、3rdアルバムの組曲の一部? と思って、
よくよく組曲を聞き直してみたら、組曲本編とは全く関係ないみたい。
ただ、組曲の後の「夜明け(アルバ)」の導入部に、ごく短くだけど
全く同じフレーズが入っているので、そういう誤解をしてしまったようです。
でも、イメージ的には、組曲の方が近いんだけどな。


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