| 番組名 | 『侍ジャイアンツ』 |
| 放送局 | 読売テレビ放送株式会社 (YTV) |
| 放映日 | 昭和49年 1月 6日(日) |
| 放映時間 | 夜 7:30 〜 夜 8:00 |
| 第14話 『殺生河原の決闘』 |
高級そうなレストランで、中尾二軍監督にステーキを御馳走になる八幡と蛮。 今までにないことだけに、何か悪いことの前兆ではないかとビビッて 箸をつけられずにいる八幡に、中尾監督は言う。 2月下旬、巨人軍一軍は春キャンプを兼ねて、アメリカへ海外遠征に行くのだが それに蛮と八幡を同行させる予定だと言うのだ。 大喜びする二人だが、中尾監督は冷たく言い放つ。 巨人軍が期待しているのはあくまで蛮であって八幡ではない、八幡には蛮という 未完の大器のおもり役、蛮専用の練習台としてのみ存在意義があるのだと。 これを断るならジャイアンツに八幡の籍はない・・・と。 取り乱した八幡はレストランを飛び出すと、路上のトラックを奪い町中を暴走する。 たまたますれ違った川上監督の車がそれに気づき、あわててUターンして 追いかける。 川上監督は降りてきた八幡に平手打ちを食らわせると叱りつけた。 「自分の命と他人の命を何と心得ているのか、それが仮にもジャイアンツに籍を 置く者のすることか。蛮の練習台と言われ頭にきたと言うのなら、自分の実力を 冷静に考えて見ろ、もしまたこんなことをしでかしたら、その時は蛮の練習台で さえもお前のものではないぞ!」 ・・・と。 夜になり雪が降りしきる中、蛮は八幡を捜して走り回っていた。 一方の八幡は後楽園球場のすぐ横の飲み屋で、飲めない酒を飲みながら、 昔のことを思い出していた。 高校野球史上17人目のパーフェクトゲームを成し遂げた時の事、ドラフトで巨人軍に 指名された時の事、地元のみんなに見送られて上京する時の事・・・ ちょうどその時、飲み屋のテレビが、蛮のアメリカ遠征同行決定と、その蛮の為に 練習台の選手をつけることになったというニュースを伝えていた。 飲み屋にいた他の客は、練習台になる選手なんてどうせ名もない二軍選手に決まって いる、自分だったらそんなことになったらあの鉄塔から飛び降りて死んでしまう・・・などと 無責任なことを言い合っていた。 居たたまれなくなった八幡は、そっと店を出ようとするが、そこに別の店で飲んでいた 二軍の仲間たちが、河岸を変えて飲み直そうとその店に入ってきたのだ。 そして酔っぱらっていた仲間の一人が店にいた他の客たちに八幡のことを、わざわざ 紹介した。 蛮の練習台として抜擢された人物だと。 八幡は逃げだし後楽園の中に入る。 そして雪に埋もれたマウンドに立ち、自分がプロとしては通用しないと宣告されたこと、 そして飲み屋の客の「鉄塔から飛び降りる」と言った言葉を反芻していた。 八幡を捜していた蛮は、多摩川グランドでないなら・・・と見当をつけ、後楽園へと やってきた。 そして鉄塔(ナイター照明)の上に立つ八幡を見つける。 蛮はあわてて階段を駆け上がり鉄塔によじ登るが、蛮が登り切らないうちに八幡は 脚を滑らせて落ちてしまう。 蛮があわてて八幡の脚をつかむが、結局は二人とも落ちてしまう。 が、運良くトラックの幌の上でバウンドしてから地面に落ちた上、路上にも雪が積もって いた為、二人とも大したことはなかった。 さわぎを聞きつけて駆けつけたのが、たまたまジャイアンツの選手の行きつけの飲み屋の 女将で、二人はその店で暖まる。 一体あんなところで何をしていたのかと詰問する女将に、蛮は鉄塔のてっぺんに雀の巣が あるかどうか賭をしたのだと言う。 女将は事情を察して、人間生きていくからにはつらいこともあるけど、親からもらった大事な 命なんだから、二度とそんな馬鹿な賭なんかするんじゃないよ、と八幡を励ますのだった。 翌日、蛮は八幡を連れ雪山に登る。 着いた先は殺生河原だった。 そこで蛮は八幡に言う。 自分が本当に未完の大器なのか、本当に八幡を踏み台にするほどの男なのか、それを 八幡自身の手でここでテストしてくれと。 八幡の投げる30球全てを、この河原の外に叩き出してやる、1球でも叩き出すことが 出来なかったら、自分の負けだと。 ざっと後楽園の2倍はあるこの殺生河原では、いくら蛮でも不可能だという八幡。 しかし、蛮は譲らなかった。 そして・・・、蛮は見事八幡の渾身の30球全てを河原の外へと打ち返してしまったのだ。 八幡はこれだけのハンデを自分に課しながらも軽くそれを乗り越えてしまった蛮に感服し 蛮の実力を認めた。 と、そこで雪崩が発生する。 蛮はすぐに雪の中から這い出たが、吊り橋の途中まで投げ出され、ようやく片手で ぶら下がっている八幡を見つけ、蛮は滑車を伝って助けに行く。 途中、その吊り橋も切れ、何とか助かった二人だったが、自分の気持ちを察して 自らテストを申し出てくれ、その上今度は己の危険もかえりみずに自分を助けてくれた蛮に 八幡はますます感動していた。 あれほどの素質と暖かい人間味を持った蛮の為なら、喜んで捨て石になろう! 八幡は決心していた。 |
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| ◎ 巨人軍に自分の籍はないと宣告され 自暴自棄になった八幡が、奪って 暴走させたトラックのナンバーは・・・ 『41001』 なんだけど、 今はこんなナンバーないよね? 昔は使っていたのかしら? |
◎ ジャイアンツの選手の行きつけの飲み屋さん。 「おでん」という暖簾と「焼き鳥」という提灯が かかっています。 そして店内の壁にはメニューがはってあるんだけど その中には・・・ 『大塚やき』 『大塚なべ』 という文字も。 お店の女将さんの名前が「大塚」っていうのも 考えられるけど、私は作画監督の大塚康生氏を すぐに思い浮かべてしまいましたよ。 |