| 番組名 | 『侍ジャイアンツ』 |
| 放送局 | 読売テレビ放送株式会社 (YTV) |
| 放映日 | 昭和49年 1月20日(日) |
| 放映時間 | 夜 7:30 〜 夜 8:00 |
| 第16話 『傷だらけのノーコン改良兵器』 |
正月休みも終わり、先輩選手たちも宿舎へと戻ってきた。 身体のなまった先輩たちに、張り切って特訓の成果を見せる 蛮だったが、そこに美波理香が現れ、蛮に新聞を見せる。 新聞には、眉月光のヤクルト入団の記者会見の模様が報じられていた。 理香に、その分じゃ当分彼の敵にもなれないと言われ、ムキになった蛮は とうとう元のノーコンに戻ってしまう。 そこに、川崎グランドへ一軍の自主トレを見に行く途中の、ロッテの金田監 督が通りかかる。 相変わらずの蛮のウルトラノーコンに苦笑する金田監督に八幡は、何とか 蛮のノーコンを直す良い方法はないかと尋ねる。 金田監督は、日本シリーズで対戦するかもしれない相手にそんなことは 教えられない、といいつつも、わざと八幡に聞こえるように言いながら 去っていく。 うちのノーコンどもにどんな練習をさせようか。 板に穴をあけて、その穴を通すようにボールを投げさせようか。 だけど、失敗すると罰があたるような方法はないかな。 若いうちは身体で覚えさせるのが一番だ・・・。 しかし、八幡はどう考えても良い案が浮かばず、次の日、理香のところへ 蛮を刺激しないようにと頼みに出かける。 そこでトランポリンをしている理香を見て、妙案を思いつく。 次の日、一足早くグランドへ向かった八幡は、マウンドの手前に あるものを用意して待っていた。 それは真ん中に穴をあけたトランポリンの台を、立てかけたようなもの だった。 その穴を通せばストライクになるが、もしも穴を通らなかった場合 凄い勢いで跳ね返ってくることになる。それも、投球フォームから 守備フォームへと変える間もないのだ。 八幡のつけた名前は 『殺人ノーコン改良兵器』だった。 蛮は、自分の投げた球にボコボコにやられながらも、闘志に燃えていた。 今まで、ノーコンでも天下一品の剛速球なんだからと思っていた蛮も、 いくら剛速球でもノーコンでは全く意味がないということをよく解っていた のだ。 決して手を抜いて投げようとしない蛮の気迫に、周りで見ていた先輩選手 たちも息をのんだ。 連日特訓を続ける二人だったが、ある雨の日、車で通りかかった 金田監督は、そんな二人を見てつぶやいた。 「鬼や。野球の鬼が雨の中で踊っとる・・・」 そして、とうとうある日、蛮のコントロールは針の穴をも通す絶妙の コントロールとなっていた。 ぎりぎりまで縮めた穴を100球連続 ストライクにしたのだ。 だが、それが逆に、八幡にとっては苦痛の種だった。 何しろ蛮の剛速球だ。八幡の手は腫れ上がってしまっていたのだ。 その日の練習終了後、中尾二軍監督は明日紅白戦を行うと言う。 川上監督以下首脳陣も見学に来るという。 しかし、八幡の手は、もうとても蛮の球を受けられる状態ではなかった。 そして紅白戦の当日。 例年になく活気にあふれた試合に、優等生野球の上に野武士の魂を という川上監督のねらいが、二軍から火がついたようだと満足げな 首脳陣たち。 しかし、ゲームも終わりに近づいて、白軍のピッチャーが突如乱れる。 八幡は蛮に投げさせてくれと、監督に談判する。自分が受けるからと。 監督は誰か他の者に受けろというが、誰も名乗りでない。 そこに、金田監督が現れ、自分が受けようと言い出す。 明日からキャンプ入りなので、その前に川上監督に挨拶をと思って 寄ったという。 余興のつもりかという川上監督に、金田監督は殺人ノーコン改良兵器 を指さす。一目見てそれが何であるかを悟った川上監督は、金田監督 に蛮の球を受けさせることにする。 金やんの方が自分たちより蛮をよく見ていたということだ、と。 ミットをつけた金田監督は、自分はキャッチャーなどやったことがない から、なまじ受けようとして取り損なうといけない、と目隠しをする。 蛮の方でここに投げ込んでこい、と。 危険すぎるからと止める八幡だが、蛮は金田監督の気持ちに応えるのが 男だと言って投げる。 見事、金田監督の構えるところに投げ、3球3振にしとめた蛮。 蛮と笑い合う金田監督を見て、川上監督はつぶやく。 「この勝負、負けたのは我々の方だな。ロッテもいいチームになるだろう」 |
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| ◎ 「殺人ノーコン改良兵器」について・・・ 発想は良いと思いますよね、確かに。 面白いと思うし。 だけど、実際問題、あんなトランポリンのような ものに球が当たった場合、必ずしも自分の方に 跳ね返ってくるものなのかしら・・・? 練習中の他の選手にバンバン当たってしまう ような気がするんだけど・・・。 |