番組名 | 『侍ジャイアンツ』 |
放送局 | 読売テレビ放送株式会社 (YTV) |
放映日 | 昭和48年10月28日(日) |
放映時間 | 夜 7:30 〜 夜 8:00 |
第 4 話 『おれの背番号は ”死” だ!』 |
巨人軍に入団した蛮だが、練習時間が勿体ないからと言って 多摩川グランドでの入団記者会見を希望した。 そこで、記者たちは、巨人軍でも欠番となっていた背番号「4」を 自ら望んで背負った蛮の姿だった。 男が命を賭けてやろうというのに、死を背負わずに何が出来る! という蛮に、記者たちはマウンドで死ぬ覚悟とは立派だと、単純に 感心するが、蛮はそんなに甘っちょろいもんじゃねぇと反論する。 「死ぬには死んでも、ただ死にっ放しにはならねぇ。 死んでも生きるのが男だ。 俺のおやじもそうだった。」 そう豪語する蛮に、八幡は猛然と怒り、蛮に平手打ちを食わせる。 なだめる川上監督に、八幡は蛮の父親が鯨の腹を破って飛び出し た話をする。 話を聞いていた二軍選手たちは、川上監督に食ってかかる。 こんな、巨人軍を内側から食い破ろうというような奴をこのまま おいておくなんて、敵のスパイやゲリラを養ってやるようなものだ、 二軍選手一同はこいつとの共同生活を拒否する、と。 しかし、川上はそんな選手たちを一喝する。 仮にもジャイアンツの選手ともあろうものが、たかが尻の青いこんな チンピラごときにうろたえおって!・・・と。 巨人名物のスパルタ式特訓に、蛮が音をあげて逃げ出せば お前達の勝ちだろう、と。 そして、蛮に言い放つ。 「反逆児は結構だが、練習命令に逆らったりサボッたら、お前の 負けだ。 その条件でなら、お前の言う銛師の喧嘩を巨人という 鯨が買うが、どうだ?」 こうして、川上監督公認の蛮に対するしごきが始まった。 巨人軍・多摩川名物地獄の観光コース、まずは千本ノックだった。 二軍選手のリーダー格らしい、背番号「64」の富樫が続けざまに マウンドの蛮に向かってノックを放つ。 が、また別の選手が1塁から蛮に向かってノックする。 やがて、富樫が血豆をつぶし、ノックは不可能となり、蛮は巨人式 ウサギ飛びをさせられる羽目に・・・。 二軍選手の中でも一番図体のでかい、背番号「87」の大丸が 蛮の背中に乗り、大丸を背負ったまま゛クランドを隅から隅まで一周 するのだった。 もともと他の選手より身体の小さい蛮が、そんな 大きな選手を背負ってウサギ飛びなど出来る訳がないと高を括って いたのだが、蛮はそれすらこなしてしまうのだ。 (途中、一度吐いてしまったが・・・) 練習後、ボール100個・バット50本を片付け、それから全選手の ユニフォームの洗濯、そしてミットとグラブ磨きを言いつけられた蛮は 先輩選手たちが入る前の風呂で、ユニフォームの洗濯を始める。 怒る富樫に向かって蛮は、「ユニフォームは選手の魂だと言ったのは あんただろう。肉体と精神を清める場所である風呂場で精神=魂の ユニフォームを洗って何がおかしい!」 とやり返す。 洗濯物を干し終わった蛮は、屋上からたらいにたまった洗濯水を下に 捨てる。 それが、下を通りかかった富樫ら二人にモロにかかり、 とうとうキレてしまった富樫らは他の選手も引き連れて屋上へと駆け 上がっていく。 そして、蛮ひとりを相手の喧嘩となる。 が、ここでもやはり、皆、蛮にいいようにあしらわれ、階段の下へと 突き落とされてしまうのだった。 八幡はうろたえて、蛮に 「謝れ。謝っておけ。」 と言うが、蛮は階段 の上から無様な先輩たちを見下ろし、笑い続けるのだった。 |
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◎ 二軍選手のリーダー格であると思われる 富樫先輩。(背番号「67」) この先輩の声は、『ドラえもん』に出てくる ジャイアンこと剛田武の声でおなじみの 立壁和也(現・たてかべ和也)氏ですね。 |