◆◆ 『侍ジャイアンツ』 の 各回ごとのStory (第11話) ◆◆


番組名 『侍ジャイアンツ』
放送局 読売テレビ放送株式会社 (YTV)
放映日 昭和48年12月16日(日)
放映時間  夜 7:30 〜 夜 8:00


第 11 話    『勝負! 一本づり投法』

降り続く雨で練習も休みとなり、宿舎で昼寝をしていた蛮は夢を見ていた。

眉月との対決に敗れ、憎き眉月と憧れの美波理香とが抱き合っているのだ。

地団駄踏んで悔しがる蛮・・・。 


同室の八幡に起こされた蛮は、照れくささも手伝って、雨で練習出来ずに

イライラしているのだと言う。

そこへ、蛮の私設応援団の田淵幸太がバイクに乗って現れる。

むしゃくしゃしていた蛮は、幸太に向かってバイクに乗せてくれと頼み、

止める八幡を ”土佐では理香のバイクによく乗せてもらっていたんだから

大丈夫だ” と振り切り出かけていく。

後ろに乗った幸太におだてられ、調子に乗って飛ばしていた蛮だが、

つい話に夢中になり、よそ見をしていて、車にぶつかりそうになる。

バイクは転倒し、蛮と幸太は放り出され、幸太の大事な商品のオモチャも

駄目になってしまう。

車から降りてきた男にくってかかる蛮。 

だが、その男は幸太たちの草野球チーム「ドングリーズ」のライバル、

「ハイソサエティーズ」のキャプテンの美波であった。

美波は元・慶明大でならしたピッチャーで、なんと理香の従兄でもあった。

美波は自分に非はないとし、くってかかる蛮に野球で決着をつけようと提案

する。 ドングリーズには蛮が加わり、ハイソサエティーズにもそれ相応の

助っ人を加えて対戦し、蛮たちが勝てばオモチャの代金を支払うと言うのだ。

美波が理香の従兄であると知った蛮は、敵情視察と称して、幸太に

美波の家まで案内してもらう。 そこはまるで御殿のような大豪邸であった。

幸太が気を利かせて去った後、チャイムを押そうかどうしようかと迷いつつ、

家の中の様子を伺う蛮。

そこに理香と眉月の乗った真っ赤なオープンのスポーツカーが止まり、

理香が降りてきた。

眉月の慶明大進学のことで従兄に相談があって来たのだと言う。

明日の試合には、眉月が「ハイソサエティーズ」の助っ人として出るのだと

聞かされ、蛮は闘志を燃やす。

が、当の眉月は、明日は慶明大の野球部の部長と会う約束がある為、途中

からの出場になると言う。 蛮に己の力の限界を思い知らせてやるには

たった一度の代打のチャンスでもあれば十分だと言うのだ。


翌日、”上流階級”というだけあって、もと六大学で活躍した選手ばかりという

ハイソサエティーズに、ドングリーズは手も足も出ない。

相手側ベンチに理香の姿を見つけ、蛮は気を引こうとするが、無視される。

ようやく回ってきた打席で、蛮はホームランを打つが、やはり理香は

「たかが草野球相手。自慢にもならない」 と端にもかけない。

その後は、蛮も美波も好投して点は入らずゼロ行進だった。


一方の眉月は、野球部長の会議が長引き、随分待たされていたが

とうとう待ちきれずに、秘書の女性に 「野球部の話はなかったことに」 と

言い捨て、さっさと帰ってきてしまう。

車を飛ばし、眉月が駆けつけた時には9回の裏。

眉月に気づいた蛮は手元が狂い、最後となるはずだったバッターに

フォアボールを出してしまう。

「遅すぎる!」 とくってかかる蛮に、またしても眉月は言う。

  「貴様に力の限界を思い知らせてやるには1回あれば十分だと言ったろ。
  それとも何度も叩き潰されなきゃ分からんほど馬鹿なのか?」

そして、眉月の代打が告げられた。

1球目、ボールは大きく右側にそれた。 ・・・まるで、前日の夢の通りだ。

2球目、眉月の顔の近くをかすめる。 ・・・またしても、夢そっくりだ。

そして・・・夢では、バウンドした球を見事にホームランされた3球目。

ボールはバウンドし、眉月が打った。 ・・・あぁっ! 夢の通りか!?

そう思った蛮だったが、打球はファウル。バウンドしたんでわざとファウルに

したと言ってのける眉月。

そして、次の4球目・・・。

ピッチャー強襲のライナーを、蛮は見事にキャッチ。 アウトにしてしまった。

愕然とする眉月は、大学へなど行っている暇はないと感じていた。

大した奴じゃないとタカを括っていた蛮が、眉月の心に生まれて初めて

何かを燃やしたのだった。

微笑みながら拍手する理香の姿を見て有頂天になる蛮とは対照的に

眉月は、今までにない闘志を燃やしていた。

  「貴様が銛撃ちならば、鯨をも倒すというシャチになって貴様の銛を
  噛み砕いてやる!」


  蛮が田淵幸太のバイクに乗っている時
   「応援団長さんよ」と話しかけているけど
   蛮の私設応援団の団長さんは魚屋の
   兄ちゃんのはずじゃ・・・?
  いつも大層なことばっかり言ってる蛮だけど
   夢の中で、憧れの理香が他の男と・・・
   なんてことになると、いつも
 
   「お母ちゃんに言いつけてやる〜!」 だの
   「やだ、やだ〜! やだよ〜!
              お母ちゃ〜ん!」
 
   ・・・と、地面に寝転がって
   駄々をこねるように叫んでる。
 
   実は、まだまだ乳離れ出来てないのかな?
  蛮が眉月と対決して眉月を打ち取った時
   応援してるみんなの様子が描かれてるん
   だけど、その時なぜか、田淵幸太やドング
   リーズのメンバーたちも私服で太鼓なんぞ
   叩いて応援してるんだよね。
     あんたたち、
       まだ試合終わってないでしょ〜? 



   
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